子どもの頃、まさにヒーロー全盛期、ウルトラマンや仮面ライダーが大好きで、大きな風呂敷を肩にかけ、そのマントが翻るような風の強い日を選んでは外で遊んでいました。そんなテレビの影響もあり、正義感だけは人一倍強かったような気がします。いじめっこがいると、体が倍くらいある上級生にも向かっていきました。当然、負けて泣かされるのですが、その涙は意外にすがすがしく、心地よかったりしたものです。
社会で働くようになると、“努力は必ず報われる”と教えられ、一生懸命努力をしました。しかし、それはいつでも報われるものではありませんでした。「努力をした」という思いが、自分の物差しだけで測ったものだったからです。自分の精一杯の思いは、相手に対して微塵も伝わらない事はよくあります。特に仕事というのは、単に対価を得るというだけではなく、人それぞれの色々な思いが大半をしめるからです。それでも、一生懸命努力をした時は、結果はどうあれさわやかな気持ちになります。
正義は勝たない、努力も報われない……そんな社会の中で何をすればいいのか? 自分なりに考えた結果、社会は、はじめからそういうものなんだと思うようにしました。正義は必ずしも勝たないし、努力も必ず報われる訳ではない。しかし、勝つ権利、報われる権利を獲得する為には、誠実に努力する必要があると思っております。それは宝クジと同じで行動を起こさなければ、絶対に当たりません。それが現実だと思います。


